JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

土曜日の話

 休日出勤帰り、バイクを起動させるもライトが点かない。
 あ、これはアレだ。以前、長旅中にライトが切れて伊万里で一晩過ごす羽目になったときにあった、中の電圧を一定にさせる装置(言葉が思い出せないので仮称)がいかれてライトが切れたアレだな。まあいいや、そんな説明ならバイク屋に持ってきさえすれば彼らはプロ。わかってもらえるだろう。

 職場近くにあるバイク屋。なんつうかすえた感じのする活気のない工場のようなバイク屋の奥で大型バイクをいじるオヤジ。
 「今日はやってないよ!」
 …。しかも、見下したような表情。
 「いやあすんません、ライトが切れたんですが」

 「電球の交換?」

 で、以前そんな感じで電球を交換して、すぐに電圧がいかれているもんだからすぐ新しい電球が切れて、という出来事があったのでその電圧のことを口に出してみた。まあ、わかるだろう。ところが。オヤジはあざけるような口調ときつい言葉で

 「電圧?わかるか?そんなもんじゃうちは出来ません、ライトしか交換はできませェん」

 …。以下なんかやり取りをしたが、もう覚えちゃいない。不愉快だった。ひたすらに。
 一礼を一応し、去り際に
 「客を怒らせて、いい商売やな」
 と捨て台詞をはいてやったら
 「バカかお前は」と叫んだあと下卑た笑いが聞こえてきた。

 その後地元のバイク屋さんに電話してその話をした。
 ブッフォン似のナイスガイの親父は職場近くまで取りに来ることを了承した上で、
 「何ですか?そんな基本も出来ちょらんとですか?」
 と、俺以上に怒った口調でまくし立て始めた。

 今度のじまラジでもこの話してんだけど、本当に人生でこの上ないくらい不愉快な店(あらゆる業種で)だったなあ。で、家に帰って母親とその話をしたら、こんなとこではとても書けない様な憶測が飛び交って、もういやーん。

 むしろ、アレで商売やっていけるんだということに驚きです。凄いなあ、シャッター商店街の殿様商売は。…いや、没落貴族商売というべきか…。いやはたまたそれともオフクロの邪推どおり、後ろ暗いことに…いやいやそれは多分邪推。そこまで考えるのは酷だろうが、それほどひどい接客をしたということで反省していただきたい。まあ、あの様子じゃ悪いとも思ってないだろうけど。