JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

ラウンジサウンズと、ニカウさん

ぼくがニカウさんに初めて出会ったのは、エレキハチマキのメジャーデビュー凱旋ツアーのとき。前座に登場したFLYVEというバンドに打ちのめされた。そのボーカルがニカウさんで、ボーカルとしての立ち位置、パフォーマンス、動き。全て自分が当時やっていたバンド(シンセパワー)でこれくらいはやらなきゃいかんのではないかという焦りを覚えたことを、よく覚えている。
ちょうど、ニカウさんはFM福岡でインディーズ紹介番組をやっていて、FMがかかっていた当時の職場では嫌が応にもこの人の軽快なMCと、番宣が毎日同じ時刻に流れていて、それはもう目標というか一段上に上がった人というか、そんな感じで眺めていたさ。

月日は流れ、某劇団在籍中に客として混じっていたニカウさんを発見した。客出しのフリートークとして、自分は役者として話しかけたお客のニカウさんは、厳しい現実の果てにもまれ、再出発を志そうと思っている、そんな最中だった。詳しい話は書かない。だが、その後いくつかのフライヤーでニカウさんの名前を見るにつれ、本当にうれしくなった。

自分が表現活動にかかわったきっかけのひとつに、あのFLYVEがあって。そしてそのきっかけを作ってくれた人がいかに打ちのめされたとしても突き進んでくれてる。自分もやらなきゃいけない、まだまだ。現実ではニカウさんも自分同様、慣れない世界で必死にがんばっているらしい。

宇宙サービス終了後ニカウさんは僕に、「パンクだった、ロックだったぜ!」と声をかけてくれた。本当にありがとうニカウさん。そしてJAH☆JAHのニカウさんは本当に、あの日のまんまだった。

本当に、感無量。
普段は絶対にステージ中に主催者に感謝、なんてしないのに(それは楽屋でするものだと思っているので)今回ばっかしはライブ中(オーラス)に思わずやってしまった。それくらいうれしかったのです。