JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

とりあえず帰宅してみた

 ギリギリ以上の表現は蜜の味。
 昨日の件で思った。

 いやさー、大昔ラジオに替え歌投稿してたときさね。もちろん放送禁止なモノを送れば没になるわけだから、投稿常連数名によりチキンレース的に危ない曲を作って送りあったりしてたんだけど満足できず。
 有志で替え歌アルバムを作ることにしたんですよ。
 不謹慎ネタから政治ネタまで。今聴いたら「今すぐお祓い行って来い!」な曲もてんこ盛りでさー。で、これを作って俺も悟った。
 「ルールを突き抜けた表現に飛びつくのは、合成着色料に子供が飛びつくようなものだ」
 とね。不謹慎ネタや過激な下ネタってもう見るだけで面白いんですよ。作ったその当時の自分たちみたいに、さまざまな表現に飽きた人々がこの原始的な表現にたどり着いた、みたいな人もいるんだけどさ。もちろん松本くんもそういう人種で、そのクチの人々の集まるとこでやって、喜ばしてきてる人だからアレだけどねー。

 でもね。世の中には困った人たちがいっぱいいて。残念ながら表現に触れる機会が少なくてそういうものでしか喜べない、または表現にはルールがあることを全く理解することが出来ない人々がおりまして、そういう方々がこういった表現を志向したり所望したりするわけです。
 当たり前なんだけどその手のネタってお手軽で人が喜ぶものですから、当然そういう人々の自称作品ってやたらと不謹慎ギャグを一発ちりばめる、ここで一発バーンと驚かす、とそういう方向性に走るのが「逃げ」にまでつながってしまっていて観られたもんじゃなくなるのが常でねえ。

 みんながみんな表現を志して、全てに飽き果ててそこに至るわけじゃないんだぞ、むしろそっちの至らない人間のほうを喜ばすことが多いんだぞと思うと自分はそっちは選びたくないからこそ、ギリギリの表現に命をかけたい派、そんなこんなです。こんなニュアンスで打ち合わせしていたはずだったのに、伝わっていなかったのです。ここまで書いておくべきだったのか。がっくし。

 しかし一番悪いのは「まさかやらないだろう」とはちみつのように甘い期待をしていた俺だよな!青年センターじゃちゃんと隠してたじゃん!あれが見たかったのによー(結構アレが好きだった)。

 大マジでいいライブでした。

 宇宙サービスはまあ何かドッキリハプニング(苦笑)があったりとか、「Mr.J」の歌詞を聞いて、ボギー氏かPA様がそうしたんであろううちらのライブ終了後にひそやかにかかったH JUNGLE with Tといったナイスアシストとか。

 まあうちらのことは別にいいんです。

 大昔、濃すぎる水曜日といわれたライブスポット照和の水曜定期ライブ。そのメンバーの「3コード絶叫(ギガの菊ちゃん)」「マルツカ道」そしてもう一角を占めていた聡文三さんのバンドが二番目。俺が水曜のそれを観に行ったとき、聡さんが抜けて一週間だか二週間かの時だったのを覚えています。いやー、その3人だったらどうなってたんだよ!
 次のチキュウ人がマジ最高。いつかDJ大将辺りも混ぜて5人で組んで「宇宙サービスとかチキュウ人とか」ってアルバムを出したいくらいです。ジカダンパンが頭から離れねー!
 ビリビリBビリー、すげえなあ。ものすごく馬鹿をやっているくせに実は基礎がしっかりしている。スタイリッシュな振りして売り込んで、ライブでかこんなにバカでしたー、みたいな営業をやるととんでもなく火が付くんじゃなかろうかと思いましたわ。
 最後、金的三番街はもう昨日のラストのまったり感にふさわしいいいバンドで、ほろ酔い加減でこう、じっくりと座ったまま体をリズムに乗せて揺らしてさ、時折混じる激しさがいい感じに炭酸のような刺激になる、みたいなね。

 でも、一番最高だったのはなんといってものど自慢。

 ボギー氏の知り合いの方がこんな話をしてくれた。
 「この人のとこで飲み会すると必ずこれ観せられるんですよ…それでね、『毎週これ録ってるんですか?』って聞いたら奥さんが迷惑そうな顔で…『毎週タイマー録画してるのよ…』とか言っててですねえ・・・」

 いやー、死ぬかと思った。

 いやー、今日のラウンジサウンズ。
 死ぬかと思ったよ。

 眠いのでまずここまで