JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

ヨコチンロックフェスティバル(1)

 チンロック翌日。
 打ち上げを早めに引き上げて(皆様申し訳ない)、近くのネカフェに。っていうか次の日はドンの字と昼から放生会というタイトスケジュールだったので、睡眠時間を最低3時間欲しかったのでした。

 だが、やっぱり体調は最悪。
 鉛のような体を引きずって、祭りを歩く。食欲はある。ならば疲れているだけか。しかし体が重い。毎年恒例の古本市にすいこまれたドンの字に「表で休む」と告げ、人ごみのごった返す中。参集殿の建物の外周の、コンクリートの段差に腰を下ろし、ぐったりとする。

 前日のことを思い出した。
 なぜか頭の中に昨日オシリペンペンズのセッティング中にDJでかかったINU「メシ食うな」が流れてきた。

 ♪お前らは全く〜自分という名の空間に耐えられなくなるからといって〜メシばかり食いやがって〜

 いつの間にか口ずさんでることに気づいたとき、自分の歳を思い出してはっとなった。いい大人がバンドマンぽい格好で、祭りのまんまんなかで寝っころがってこんな歌歌ってるってさあ。
 スゲエ、パンクだ(苦笑)。

 そんな俺の今日。
 近所のコンビニで、チンロック会場に沢山いたような格好の女子と偶然目が合った。その辺の親父か、というような、歯牙にもかけないといった風情の視線。たまらず目を背ける。そのときの俺のいでたちはワイシャツ+作業着。あったり前じゃん、その辺のリーマンにしか見えないや。

 つくづく俺、どういう大人だよと苦笑。

 楽屋で着替え中。ペンペンズのメンバーとラーメンについて熱く講義していたらモタコ氏が登場(!)。香港映画について熱く語れるやつを捜していたらしいとのこと。大将(びぃびぃ君、以下も大将で)を紹介しておいたんだけど、大将が忙しくて話す暇がないままでねえ、ちょっと残念。

 風原君とトークの打ち合わせで外に出て、風神雷神の大半を見逃してブルー。しかし最後の曲だけでもすごさは十分伝わってきました。中国忍者の機材置き場(DJブース前のカウンター)の所にいた年配の方がそうだったのですね。スッゲエ!!

 ガロリンズがゲームのラスボスの曲(苦笑)をやったりしてスゲー盛り上がり。そのとき大将の目が輝きを増した・・・何をする気だ?なんと、自機のよしえさんグラフィックをステージ衣装に直前で変更すると言い出した。・・・なんて早業!!

 エレクトリックイールショックはやっぱスゲエなあ、とか考えてたらまた自分の出番!!

 もう、大将凄すぎ。
 あの最終面、誰もがスゲエと思ったはず。
 登場させていただいたバンドマンの皆さん全てから「ありがとう」の嵐だったんだけど、アレは納得するよな。彼に盛大な拍手と感謝の雨あられを是非!!

 で、実況でテンション上げすぎたのか完全に体調を崩す。もう上がってきたどころじゃねえ(苦笑)。踊るにも踊れないのがもどかしい中、のうしんとうが始まった。
 のうしんとうは「子供の王様」!!まさに奇跡!!
 mixiで誰かの日記に「最高にかっこ悪く、かっこイイ」というぴったりの表現があったが、そうだよ、それだよ。その言葉だ。
 フロントのichiさんの機材が素晴らしい。スティールパン、ノイズ用のアナログ機材の数々。このバンド、換えがきかなすぎる!!ひょっとしたらだけどたまの3人時代末期って、このバンドに影響を受けてあの編成にしたんじゃなかろうか?それとも同じ境地にたどり着いちゃったのか?
 その次ノントロッポ、さすがに踊れない体調には酷でした(苦笑)。遠巻きに胴上げを見ながら自分をうらめしげに。

 で、オシリペンペンズ
 ペンペンズを見ながら、全ての見ている人々の苦悩や煩悩が浄化されていくのを感じたのは俺だけ?
 彼らがやっているのはひょっとしたら、その辺の宗教も裸足で逃げ出す救済の儀式なのかもしれない。
 神々しすぎる。息を呑み、いつの間にか音に合わせて体を揺らす。何なのだろう。思えば人はなぜ娯楽文化の中に「残酷絵」「恐怖映画」など、そういう楽しむ感情と相反するエッセンスを組み込んできたのか?真っ赤な照明がモタコの上半身を照らし、無数の傷が浮かび上がる。木訥で不器用な人間の日常の叫び、苦しみを激しくシャウトする言葉はまるで祝詞
 よくわからないが、生きる力が湧き上がる。生きるって凄い。我に返ると頭痛は消えていた。スゲエ、また福岡来たら是非観たい。

 が、体調は戻らず。モノセンは最後で少し踊れたくらいで。

 打ち上げでいろんな方々とお話ししたけど、のうしんとうの人に宇宙サービスのCDを渡せたのがうれしいであります。
 「仕事はしてるけど、やっぱ音楽が中心だよ〜」
 とあっけらかんと語るお二人(兄弟だそうだ)に感動。
 やっててよかったなあ、こんなとこに加えて貰って嬉しかったなあというのが自分の感想。そしてそれを実現させて貰った大将に本当に感謝。本当にグッドジョブ!!ギャラ払わなくてもいいかしら?
 ちなみにゲームは、移植作業が可能か現在検討中です。

 最初から最後まで、張り詰めた空気が漂うお祭り。
 小屋入りしたときから、何か違っていてねえ。演劇の現場の本番直前のような空気が流れていて。それもそのはずでそのときちょうど、オシリペンペンズのリハーサル中だったんですね。

 気を抜くとやられる。
 そう思い気合を入れる。

 大将は、ゲームの詰めを製作中(!)。大将から新作ゲームの見所とキャラ説明を詳しく聞く。大将の交友関係やっぱ広いわ〜。見習いたいねえ。

 そしてオオクボTの、もう安心して観られる抱腹絶倒ステージで開幕。

 百蚊は開幕から切れてたし、インジャパンは3曲で矢沢栄吉のサクセスストーリーを表現したとボギー氏も絶賛!!カシミールナポレオンで爆笑!!マクマナマンでじった君悶死・・・とか考えてるとあ、うちらだ。

 一回目はまあちょっとしゃべりすぎちゃったかな。
 で、ここで問題発生・・・いやさあ。ゲームのプレイヤーで立候補した方を「一般人の方」と本気で思ってたんですが、この方が百蚊のドラムの方で。
 いやあ、本当に申し訳ありませんでした。こればっかしは、陳謝いたします。
 だけれど「お詫びに二回目も登場してプレイしていただけますか?」と無茶振り提案をしてみたら「オッケー」という返事が・・・本当にありがとうございました。重ね重ねお礼申し上げます。

 でこの方がめっちゃ上手い!!
 あの高速で飛んでくる8方向レーザーを瞬時で見切ってたからねえ。手練ですねありゃあ。次回も何かありましたらよろしくお願いします。

 終了後、テンション上げすぎたのか、頭痛がやまなくなりました。脳の血管がやばいのかしら??夜はまだまだ長いわよ?・・・後半へ。