がんと戦うということ(5)
5.それでも人生は続く
ツイッターなどで覗いた方々はご存知かもしれませんが嫁に再発が見つかりました。
その前の年、去年にも再発が見つかったのですがこのときは恐怖心からか自覚症状のカミングアウトが遅れ、ひやひやしたものでした。
今年は比較的早目の申告であったのですが、油断はなりません。頑張ります。
ガンとの闘いは勝利後の、再発との戦いといえるでしょう。
食事に気をつけたり。
楽しみを見つけたり。
笑ったり。
それで再発が起きたとしても、またやっつければいいか、という希望を持つこと。だから必ず定期健診には行くようにしてください。
ちょっとした違和感でも、ちょっとしたことでもちゃんと報告して、医者への信頼をきちっと行ってください。
去年の再発の時期、自分はとにかく怯えました。
再発の箇所が今までと違い、非常に厄介な場所であったのです。
その恐ろしい時期に自分は鬱、パニック障害を起こしました。
会社にはそういうことなどお構いなしの人間というのはいます。
「どうも(子供が居ないから)甲斐性を感じない人間がおる」
と遠まわしで大声で叫ばれたときの屈辱。
気持ちよさそうに間に人を入れながら、自分の仕事についてとうとうと「底辺の仕事だ」「ガツンと言ってやれ」と聞こえよがしにべらべらしゃべっていた老人に向かって
「帰ります!もうええわ、黙れバカ!!」
と自分は叫びました。
お前なんか、ガンと戦えもできねえだろうよ!!
速攻首になりました。ロケンロー!
ガンと戦うというために、自分はあまり先の見えない仕事をカネのために続けていた。その報いだなあと。戦うのなら、まずちゃんと足場を確保しなきゃいかんと切に感じましたとも。
戦うなら、まず周囲の理解のある、よいところで戦うべき。
助けてくれる人は、必ず現れます。
ぼくも助言程度であれば、いろんなアドバイスが出来ると思います。
戦いは続いています。
昨日、再発の報告の際に、義母にかみさんのチョコレートの写真を見せました。
お母さんは明るい顔で
「んまあ!あんたこげんことできるようになったと!がんばんなさい!!」
と、満願の笑顔で褒め称えていました。
ぼくら夫婦はそんな自分たちの家族、ブログを覗いてくれた皆さん、同じ境遇の仲間たち。みんなに支えられています。みんなで戦って行きましょう。前向きに。
とりあえず今回の戦いのために自分もひとつ戦いをしてきました。
太宰府にそびえる宝満山登山に挑戦してきました。
デスクワーカーだし出不精だし登山なんて初心者レベルだし正直体力持つのかという状況。
しかも登山口で財布覗いたら帰りのバス代とペットボトル1本分の金額しか入っていませんでした。
やってやろうじゃんか!嫁も命はっとるんじゃ、負けんぞ!
そして・・・
無事登頂!
(あの山頂の岩の上で撮って頂きました)
今度も負けんよ!!
でも、下山途中に
「もう下山いいよ〜、ここ住もう!」
と思ったのは内緒だ!!
(※その6は、とりあえず今回の治療のあとに)