JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第62話「あんたこの外務省課長補佐をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、一生一緒にいてくれやと言われる

脚本:安倍ニコルソン
監督:渡邊ニコルソン

あらすじ

 姫路城(丹波哲郎)は白鷺城とも呼ばれる名城として知られていたが、主君との折り合いが付かず脱藩、江戸で一旗を上げるべく東海道を東に進むことにした。折しも江戸城天守閣は明暦の大火による焼失後空座となっており、妻の新宿駅(吉本真由美)とともにその仕官の口を探して江戸へと移動を始めたのだった。当然のごとくその巨体が移動するとあって、道中に甚大な被害をもたらしながら東に進み続ける姫路城夫妻。そして無慈悲にも斃れた尾張藩全土(たむらけんじ)の今わの際を「しっかりしろい」と看取りながら十両の頼み料を受け取る嘉吉。ついに箱根を越え、土煙と轟音を立てながら品川の宿で視認できるほどとなった彼らを止めるため、仕業人たちは江戸中の電気を収束しポジトロンライフル(阿藤海)で迎え討とうとする計を試みる。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

姫路城を演じた丹波哲郎氏は特別出演とされ、その重厚な演技で日本の太平洋側を破壊・蹂躙。入念な事前通達で奇跡的にけが人は2名(両名ともつき指程度)に終わった。

解説

 「巨大化はもうやらないけど、なんか巨大なもの出したいなあ…そっか、江戸時代の巨大なものって城じゃね?」みたいな山内ニコルソンのクソみたいな思い付きに、「そういう事もあるんだよな」と安倍ニコルソンが乗っかってまかり間違って形になった怪作。姫路城を好演した特別出演の丹波哲郎が強烈に印象に残るが、ポジトロンライフル役の阿藤海尾張藩役のたむらけんじ両氏の演技も目を見張るものがあり、それにも増して吉本真由美氏の演技は新宿駅の出口のわかりづらさを圧倒的に表現し白眉。

演技により表現された新宿駅の出口のわからなさはすさまじく、いまだに数名のスタッフがこの収録から行方不明。(※出典「必殺シリーズマル秘史」高鳥ニコルソン著)

次回予告

あなたは押さなければよかったのか。人は数え切れぬほどのそのような機会に出会い、その都度やはり押すのだろう。押してはいけない、その選択ボタンを。次週新必殺仕業人、ご期待ください。