JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第55話「あんたこのミドレンジャーをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、ホコ天を懐かしむ

脚本:安倍ニコルソン
監督:渡邊ニコルソン

あらすじ

 あの旅籠の女将の紹介でやいとやは占い師・蝶々(泉ピン子)のもとに行き、次に建てる自社ビル「フレグランス又右ヱ門」の方位と間取りを相談、やがて二人は意気投合し火遊びのような一夜を共にする。蝶々の評判は「天保の大飢饉発生」「トランプ政権成立」「ドン・キラー・キラーの登場」などをことごとく予言的中させるなどして鰻登りとなっていたがその裏には実は重大な秘密があり、彼女は未来からやってきた猫型ロボ衛門(古川ロック)なる奇怪な自称役立ちロボットに押しかけられており、さらにロボ衛門に執拗に言い寄られた蝶々は内縁の関係ともなっていたのであった。蝶々が枕を共にするやいとやに全てを話し終えたその時、押入れのふすま戸がゆっくりと開き、憤怒の表情のロボ衛門がよくわからない機械を持ってこちらに向かってくるのが見え、そしてやいとやは…しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

ロボ衛門(古川ロック)の最期の台詞「俺はロボなんかじゃねえ…くだらない魚屋だ!!」は、涙なくして見られない名シーンを彩った。

解説

 55~56話はやいとや演じる大出俊氏が間違えてクランクアップしかけ2話ほど登場できず、今作では苦肉の策でブタに変身させてしのいでいる。赤い光が明滅する中ただ現場を走り回るだけの殺しを披露し、ラストシーンでは中村家の食卓にとんかつとして上った。蝶々とロボ衛門の倒錯した愛は安倍ニコルソンらしくねちっこく描かれ、機械姦なる新しい性癖ジャンルを一つ創設するに至っている。なおこの回で足元にわらわらとうごめく謎の怪生物については不明で、今だにファンの間で活発な議論がなされている。

番組後半になると明らかに演者もカメラも怖がっていて、ガチで足元に何かいたようであるが、詳細は一切不明。

次回予告

気が付けば、忘れられないあの人に出会うのか。またしても巡り合う、宿命の絆。そして再び、あの時と同じ過ちを繰り返す、まるで導かれているように。次週新必殺仕業人、ご期待ください。