JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第3話「あんたこのクレメンコ将軍をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、砂漠で行き倒れる

脚本:野上ニコルソン
監督:工藤ニコルソン

あらすじ

 ビーナス屋の嘉吉が請けた仕事は、バビロニア文明を滅ぼすことであった。それは小料理屋の女将おふく(フワちゃん)の切なる願いでもあった。早速イラクに飛行機で向かおうと捨三が手配するも、江戸からの直行便はなく、そもそも国際空港自体が200年後にしか開港しないことが判明、仕業人たちは気合で寿命を延ばして待つ選択を強いられる。そして時代考証と生命工学を大幅に無視しつつ200年後、一行は搭乗2時間前の羽田空港ターミナル駅で成田空港と羽田空港を間違える痛恨のミスを犯し…しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

おふく登場時のアニメ調のカットは撮影・高坂ニコルソンによる独自演出。

解説

 いい歳して濃厚こってりラーメンばっか食べてると、年取ってから旅行者にラーメン店を紹介する時に赤っ恥をかく、という重いテーマの異色作。おふくとクラーク博士(ギバちゃん)の悲恋の下りが印象に残る。殺しのシーンでは、嘉吉が四次元のゲートを開ける荒業を披露。一発撮りで事象の地平面を突破したとは「制作トピックス」での本人談。4人異次元に吸い込まれて、三日後京阪電車で坂本からの始発で帰ってきたらしい。

二郎系ラーメン入店を嫌がられ、おふくを問い詰めるクラーク博士(ギバちゃん)