JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

平成最後の夏

 みんな気付いてほしい。
 葬式の後に一周忌ってやるじゃないですか。次の法事は「三回忌」なんです。
 一周、と三回。カウントする単位違ってますよね?
 そういうわけで意外とまともな大人も勘違いして、うっかり一年開けて三回忌を予約しようとしたらお寺から「三回忌?終わってますよ」と言われてしまう悲劇。

 明日どんちゃんの三回忌があります。
 実は、一部の親族が去年
 「おかしい!三回忌なんだから再来年でしょう、お寺に確認して!」
 と何度も言い張り譲らない。結局その人に恥をかかすわけにはいかず俺も確認しますとだけ伝えたのだ。なにせ、その人実はその年に別の親族の三回忌の年は済んでいた状況だったはず…!!しきたりにもたいそうこだわる人だったので、余計にこれ以上恥をかかすわけにはいかないと思ったのだった。

 優しさが通じたのか、三回忌の法事を行うことになった旨を時間を空けてその親族に連絡。普通に来ると言ってた。何があったかは想像に難くないが、まあそっちの宗派では三周忌でやるのかもしれず。知ったこっちゃない、浄土真宗では三回忌なのだ。

 平成最後の夏は恐ろしく目まぐるしい夏でした。
 7月頭に就職の話が来て。そっから先はテンションの上がることばかりが起きて。
 近所の人からは
 「あの死んだ魚のような眼をして西鉄ストアと家を往復してただけの人が!」
 とばかりの変貌ぶりに驚かれています。
 仕事は現場監督ですよ。ええ。公共工事の。おいお前できたんかい、という話はさておき毎日安全帯をつけて足場をのぼり、シャッターチャンスを狙っているですよ。職人さんの下ネタに陽気に返事しながら毎日駆け巡っています。
 いろいろほかにも本当なら報告したい話があるんだけど、それはおいおい…。

 まあバズワードにもなった「平成最後の夏」は恐ろしく楽しい夏でした。
 人はこの年になっても変われるものだなあ。まあ、最後のチャンスとは思っていたけれど。